
こんにちは、あすかです!
今回は先日クリアした『都市伝説解体センター』のクリア後レビュー及び感想になります。
まず始めに感想ですが、若干の冗長さを感じつつも、クオリティの高いドット絵や先が気になるストーリー、あっと驚く展開など、良質なミステリーものとして非常に楽しめました!

ゲーム内のほぼ全てがドットで描かれ、モチーフとなる都市伝説もネットで一度は見たことあるような懐かしいものだったりと、最新作でありながらどこかノスタルジーを感じる作品でもありました。
それでいながら調査パートなどは昨今のSNSの腐った部分などが解像度高く表現されていたりと、開発者はおそらく昔から現在までずっとネットに浸かっていたんだろうなと想像できます笑(私も同類)
ボイスがないので基本的に◯連打で読み進めるだけの調査パートには退屈さを覚える場面もありましたが、この安価な値段の割には全体的にかなりクオリティの高い作品だったと思います。

ミステリーの醍醐味はたっぷり味わえます!
あすかの総合評価 | |
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満足度: | |
ストーリー・キャラ | |
世界観・デザイン | |
システム・UI | |
サウンド・BGM | |
グラフィック | |
ボリューム・やりこみ | |
プレイハード | Steam |
難易度・クリア時間 | 10時間 |
この値段で楽しむには申し訳ないぐらいの満足感! |
作品概要

メーカー | 墓場文庫 |
発売日 | 2025年2月13日 |
価格 | ¥1,980 |
ジャンル | ミステリーアドベンチャー |
対応機種 | Nintendo Switch / | PlayStation®5 / Steam
日本のインディーゲーム制作チーム『墓場文庫』が開発するミステリーアドベンチャーゲームです。
ネットで古くから囁かれているような都市伝説や噂話と関連するような事件が発生し、都市伝説解体センターの探偵役として主人公福来あざみがさまざまな事件を解決していきます。

ゲームの進行は章立てになっており、章ごとに異なる都市伝説をモチーフにした事件が発生し、現場で証拠やアリバイなど集める調査パート、証拠を全て集めた後は解体パート(推理パート)となっています。

ゲームプレイとしては調査パートがメインとなるのですが、現場に赴いて話を聞く現地調査のほかに、現代風にSNSを使ったSNS調査が他のゲームにはない特徴となっています。
このSNS調査では事件に関連するキーワードを追っていき情報を集めるのですが、SNS(というかX)の腐った部分が凝縮されたような解像度の高い出来となっています。

クソリプやあたおか、根拠のない噂を決めつけで批判する輩など、現実のXでも存在する悪意に満ちた魑魅魍魎たちの書き込みの中から情報を集める調査システムはこのゲームにしかない面白さがありました。

また調査パートでは時々穴埋め形式の謎解きが発生しますが、間違っても何のペナルティもなく、最悪は総当たりでもクリアできるものとなっているので、基本的には読み進めていけば誰でもクリアは可能です。


開発が誰でもクリアできるものを目指したと公言するほどなので、推理が苦手な人でも問題なく楽しめます!
各章ごとの登場人物や関係性などは一目でわかるような相関図も用意されているので、全体的にかなり親切な作りとなっていました。

登場人物もメインメンバー以外は章ごとにガラッと変わり、各章は2時間ほどでクリアできるので、ちょうどよいボリューム感でした。

ダレるほど長すぎず、あっさり感が出るほど短すぎず。
ちょうど良い塩梅です!
良かったところ
魅力的なキャラクターたち
このゲームで一番の魅力に感じたのは個性豊かなキャラクターたちです。

主人公の福来あざみはビビりな性格ながらも強面相手にもガンガン質問していく以外と芯の強い女性です。感情がすぐに顔に出てコロコロと表情が変わる様はTHE・アニメの主人公といったようなあざとく可愛らしい女の子でした。(褒め言葉です)
相棒ポジションであるジャスミンは最初の印象ではサバサバ女子のような感じであまり好きではなかったのですが、最後の方では完全に頼れる姉御として虜になってしまいました。

もう一人のメインキャラであるセンター長、廻屋渉も妖しくカッコいいキャラです。
この廻屋は現場に訪れることはなく、あざみが収集した情報を元に推理アドバイスをしてくれるいわゆる安楽椅子探偵の役割となっています。


的確なアドバイスを的確なタイミングでくれる塩顔ダウナー系イケメン。。。いいですよね〜笑
上記のメイン三人の他にも各章で登場する人物たちも個性的で面白いキャラクターが多く、飽きのこないストーリーに一役買ってくれていました。

クオリティの高いドット絵と演出
ゲーム内のアニメーションや立ち絵、ムービーまで全てがドット絵で描かれているのは驚きました。

立ち絵やイベントスチルのドット絵も常に動いており、開発の執念を感じます。
演出もドット絵ながら派手で爽快感があり、都市伝説の特定や解体パートは見応えあるものとなっています。

特に各章の終わりに主題歌と共にムービーが入るのですが、これがアニメの次回予告のようでとてもカッコよく、かつ先が気になるものとなっていて良かったですね。
一度は見たことある怪しい都市伝説の数々
私のネット歴はもう20年以上になりますが、本作に出てくる都市伝説は全て知っていました(笑)
一度は聞いたことがあるような有名な話から懐かしい〜と思うような古いネタまで幅広く登場します。

主に2ちゃんねる時代に流行ったようなネタが多く、特に当時を知っている人はハマるのではないでしょうか。

章ごとにメインとなる都市伝説とは他に、調査の中で発見するTips的な都市伝説も多々あるので、こういったオカルト話が好きな人は読み物としても非常に楽しめると思います。

気になったところ
やや冗長で退屈な調査パート
こういったミステリーADVの命題でもありますが、ただ読み進めていくだけのテキストパートと推理やパズルが必要となるアクションパートのバランスは非常に難しいです。難しいというか個人の好みが分かれるところでもあります。
おそらく誰でもクリアできるものを目指したと言っているとおり、極力プレイヤー側の頭は使わないような作りになっていました。

本作では読み進めるだけのパートにかなり比重が寄っています。
現地調査パートでは基本的に総当たり的に全員に話しかけていく必要があるので、プレイヤーの推理や閃きによって効率的に進むことはありません。
物語を先に進めるための証拠を集めるにはほぼ全ての会話を拾わなければならず、同じマップ内を左右に行ったりきたりしながら、ただテキストを読むだけの調査パートはやや冗長的で退屈に感じる場面もありました。

同じくSNS調査でも進行するために必須となるキーワードを雑多なポストから拾い集めなければならず、一見すると関係なさそうなポストにもキーワードが潜んでいることがあるため、しょうもない内容も結局全て◯連打で読まなければならないのは少し面倒に感じました。

ボイスがない
これは気になったところと言うよりは個人的な要望ですが、ボイスは欲しかったですね。
折角キャラクターが魅了的でもあるのにボイスがないとイマイチ感情移入しづらくなってしまいます。

解体パートなどは話自体が面白いので気になりませんが、前述したようなひたすら会話を拾うだけの調査パートなどはボイスがないとテキストを◯連打するだけでより退屈感が増してしまっているような気がします。
ですが発売したばかりの現在、すでにオーディオドラマ化が決定しており、廻屋センター長のCVなどは決まっています。
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— 集英社ゲームズ【公式】-NEWS- (@ShueishaGamesON) February 19, 2025
『#都市伝説解体センター』
オーディオドラマ制作決定!!🎙️
廻屋渉役は#岡本信彦 さん
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福来あざみ、ジャスミンもフルボイスで登場予定!
ストーリーや発表日などの詳細は後日お知らせしますので
続報をお待ちください🪬 pic.twitter.com/6wFMlYS8E9
あざみやジャスミンなどにもボイスが付くそうなので、いつか完全版でもいいからフルボイス版、都市伝説解体センターが発売されたら嬉しいですね!
まとめ

いかがだったでしょうか!
正直本作はあまり買う気はなかったのですが、Xの相互フォロワーさんたちが盛り上がっているのをみてつい買ってしまいましたw ただプレイして良かったと思います!

特に値段が¥2,000を切っているロープライスのゲームなのにも関わらず、ドット絵や音楽のゴージャスさにはとても驚きました。
例によってネタバレ厳禁系のゲームなので、表面上の感想レビューしか書けませんでしたが、ミステリーらしい驚きの展開が詰まったストーリーは非常に面白かったです。
公式のネタバレ解禁日が4/1となっているので、気になっている方はぜひそれまでにプレイすることをおすすめします!

ではまた!あすかでした〜!
おまけ
本記事で作成した画像。あざみーっぽさを出そうとしたけどなんかしっくりこず。格好は似た感じにできたけど何が違うんだろう・・。試行錯誤するもどんどん離れていってしまったのでこの画像で妥協
