
こんにちは、あすかです
今回は先日に引き続きクリアした『ブラスフェマス2』のクリア後レビューおよび感想です。
まず感想としては、「まさに前作の正当進化」といった出来栄えで、とても面白かったです。

前作では不便さやもっさり感など気になっていた部分も多かったのですが、今作ではそれらが改善され快適に遊べる作品に仕上がり、全体的なプレイ体験が大きく向上しています。
一方でドット絵の美麗なムービーがなくなってしまったり、ファストトラベルの仕様には相変わらずストレスを感じる部分もあり100%満足とは言えない惜しい作品でした。
良くも悪くも誰にでも勧めやすい2Dアクションとして進化した一方で、『Blasphemous』シリーズ独特の尖った個性が少し丸くなった印象ですね。

ストーリーは繋がっていますが、いきなり2からプレイしても特に問題ないです!
あすかの総合評価 | |
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満足度: | |
ストーリー・キャラ | |
世界観・デザイン | |
システム・UI | |
サウンド・BGM | |
グラフィック | |
ボリューム・やりこみ | |
プレイハード | Switch |
難易度・クリア時間 | 普通・14時間 |
2Dアクション好きならオススメできます |
作品概要

メーカー | The Game Kitchen. |
発売日 | 2023年8月24日 |
価格 | ¥3,499 |
ジャンル | 2Dアクション、メトロイドヴァニア |
対応機種 | Nintendo Switch / | PlayStation4,5 / Steam / Xbox
The Game Kitchenが手掛ける2Dアクションゲームで、前作『Blasphemous』から約4年ぶりとなる新作です。
宗教観を全面に出した独特の世界観やメトロイドヴァニアな2Dアクションの魅力はそのままに、前作で感じられた不便な点が改善され全体的に非常に遊びやすくなっています。
ストーリー全体の進行も前作よりは倒すべき目的がハッキリしており、分かりやすくなっていました。

本作で一番注目すべき変更点は武器の種類が増えたことです。前作では剣一本で戦うスタイルでしたが、今作では片手剣、双剣、フレイルの3種類が登場しています。


それぞれの武器に特徴があり、プレイスタイルに合わせた戦闘が楽しめます。
アクション面でも大幅に進化しました。空中ダッシュや二段ジャンプが追加され、スピード感が増したことで、移動や戦闘がよりスタイリッシュに。探索中の移動も快適になりプレイ体験は大幅に向上しています。

世界観は相変わらず独特で、宗教色を強く打ち出したデザインが魅力的です。グロテスクでありながらも神聖さを感じさせるという「気持ち悪いのに美しい」絶妙な仕上がりになっています。


アイテムや魔法のフレーバーテキストも健在で、考察が好きなプレイヤーにとっては読み応えがあります。
他には新要素として彫像システムが追加されました。この彫像はアクセサリのような役割を果たし装備することでステータスや特殊効果が付与されます。また彫像同士の組み合わせによる追加効果などもあります。

良かったところ
攻略の幅が広がったアクション
前作では剣一本で戦うスタイルがメインでしたが、本作では武器が片手剣、双剣、フレイルの3種類に増え、戦闘の戦略性が大きく向上しました。
それぞれの武器に得意なシチュエーションがあり、ボスごとに最適な武器を切り替えて戦う楽しさがあります。

武器ごとにスキルツリーが用意されており割り振れるポイントが限られているため、育成の方向性にはプレイヤーの個性が表れます。
ゲームのトゥルーエンドまで終えても全ての武器のアビリティを最後まで進めることができなかったので、好きな武器を重点的に伸ばしていったほうがよいと思います。

また、炎や雷といった属性要素が加わり、敵の弱点や使用してくる攻撃を考慮して装備を変更するRPG的な要素も追加されました。

炎攻撃を多用してくるボスには炎耐性の装備をつけたりとか
魔法システムにも改良が加えられています。前作の「祈詞」に代わり、少量のMPで使える「詩節」と、大量のMPを消費する代わりに高い威力を誇る「聖歌」の2種類に分かれています。


ボスごとに有効な属性や攻撃範囲が違うため、使い分ける楽しさはありました!
遊びやすさが向上した各種システム
前作の不満点でもあったマップアイコンがより分かりやすく改良されています。人物や施設ごとに専用のアイコンが表示されるようになったため、よく利用する施設や重要な場所を直感的に把握できるようになりました。

また、前作では棘や落下による一撃死が大きなストレスとなっていましたが、今作ではそれらが緩和され単純にダメージを受けて直前でリスポンする仕様に変更されていたのは非常に良い改良点でした。

流石に落下でセーブポイントまで戻されるのは硬派すぎる
独特で魅力的な世界観
ブラスフェマスの魅力の一つである、宗教色が強く漂う独特な世界観は今作でも健在です。
登場するNPCたちは「奇蹟」の影響でおぞましい姿をしていながらも、どこか神聖さを感じさせるデザインとなっており、そのギャップがブラスフェマスならではの不思議な魅力を生み出しています。

サブイベントなども含めた物語については前作同様に難解で一度のプレイでは理解しきれない部分もありますが、曖昧さや謎めいた展開が逆にプレイヤーの想像をかき立て深く引き込まれる魅力はあると思います。


そういう私は前作に続き理解することを諦めて、単純な2Dメトロイドヴァニアとして楽しんでいましたが…(笑)
気になったところ
ファストトラベルの不親切さは相変わらず
前作でも不満だったファストトラベル出来るようになるまでの手間が、今作でもほぼ改善されていません。正規のファストトラベルは相変わらず固定された施設間のみで利用可能となっています。
流石に今作ではストーリーの進行に応じてセーブポイント間でのファストトラベル機能が開放されるかと思いきや、マップ上に隠されたNPCを複数見つけることで開放されるというまたしても素直じゃない仕様に。。

もし次回作があるならば、序盤からセーブポイント間でのファストトラベル機能を利用可能にすることを強く希望したいところです。
ムービー演出の変化に残念な思いも
前作ではその美麗なドット絵が大きな魅力の一つでした。しかし、今作ではムービーシーンがドット絵ではなく、安っぽいアニメーションに変更されてしまったのは残念なポイントです。

フィールド上のドット絵は相変わらず細部まで作り込まれており素晴らしいクオリティを保っていますが、ムービーの演出がそこら辺のよくあるアニメになってしまったことは個人的には少し残念でした。

総評

いかがだったでしょうか!
前作からシステム周りが大幅に改善され、遊びやすく進化していました。前作はクセが強すぎて人に勧めづらい部分もありましたが、今作は2Dアクション好きなら誰でも楽しめるクオリティに仕上がっています。

ストーリーは相変わらず難解で「これ何が起きてるの?」と思うこともしばしばですが、そこがこのゲームの味でもあります。(正直もう少し分かりやすくしてほしいけど)
もし『Blasphemous 3』が出るなら間違いなくプレイしたいと思えるほどの面白さはありました。
興味がある方はぜひ前作と合わせてプレイしてみてください。両作を通して進化した点や改善されたポイントを実際に体感できるので、きっとより深くブラスフェマスの世界に浸れると思います。

ではまた!あすかでした〜!
おまけ
本記事で作成した画像。
怪しい銀仮面をつけた女騎士が教会のようなところで剣を構えています。イメージとは違う画像だったけど何度やっても上手に出来なかったので妥協。
