こんにちは、あすかです。
今回はダイス構築ローグライクの『ASTREA』の感想及びレビューです。
まず始めに感想ですが、ゲームは面白かったけど覚えることが多く中々脳力を使うゲームでした。
始める前はローグライクでダイスなんて運ゲーになるのでは?とも思っていましたが、そんなことはなくしっかりとデッキ構築力が試される骨太なゲームでもありました。
とはいえダイスなので多少の運要素は勿論ありますが、構築力9:運1ぐらいのひとつまみの運要素はランダム性が楽しいローグライクとも相性がよく、負けても即リベンジしたくなる魅力に溢れています。
普通にクリアする分には難易度はそこまで高くないのですが、専門用語が多く敷居は少し高いのでスレスパライクなゲームに慣れている人向けかなと思いました。
デッキ構築系に慣れている人は楽しめると思いますよ!
あすかの総合評価 | |
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満足度: | |
ストーリー・キャラ | |
世界観・デザイン | |
システム・UI | |
サウンド・BGM | |
グラフィック | |
ボリューム/やりこみ | |
プレイハード | SteamDeck |
難易度・クリア時間 | やや易しい・20時間 |
デッキ構築の幅が広く戦略性が高い |
作品概要
開発 | Little Leo Games |
発売日 | 2024年9月26日(CS版) |
価格 | ¥2,800 |
ジャンル | デッキ構築ローグライク |
対応機種 | Nintendo Switch / | PlayStation®5 / PlayStation®4 / Steam / XBOX
いわゆるスレスパライクなデッキ構築型のローグライクゲームです。Steamでは2023年からリリースされていましたが最近Switchなどのコンシューマ版も発売されました。
本作の特徴はデッキ要素となるものがカードではなくダイスということです。
他のスレスパライクと同じように毎ターン手札を引きますが、それぞれが六面ダイスになっておりダイスを振ることによって効果が確定し、アクションを起こしていくという戦い方になります。
戦闘は浄化と堕落という2つのダメージ概念があり、簡単に説明すると浄化はプレイヤーに使用するとHPが回復し敵に使用するとダメージを与えられます。
逆に堕落はプレイヤーに使用するとダメージを受け、敵に使用すると敵が回復するというシステムになっています。
また敵はHPバーの下に絶対堕落ゲージというものがあり、堕落がその数値まで達するとダイスとは別にスキルを即時に使用してきます。下の画像では絶対堕落ゲージが4/6になっているので、プレイヤーの堕落3ダイスを敵に使用してしまうと敵は堕落2スキルを使用してきます。
面白いところは堕落の目が出てしまった場合は必ず使用しないといけないという制約があります。基本的にアクションは敵味方問わず誰にでも使用することが出来るので、状況を見て浄化と堕落を誰に使用するか選択します。
プレイヤーのHPは7固定でゲージ式になっており、浄化と堕落で押し合う形になっています。
そのため堕落の目を引いてしまっても自分のHPに余裕があり、敵に絶対堕落スキルを使用されたくない場合やプレイヤースキルを使用したい場合は敢えて自分に使用するのも戦略的にありです。
ただし、堕落を7受けるとハートを1つ失ってしまい3つあるハートが全て失われてしまうとゲームオーバーになります。
ゲーム進行はオーソドックスなスレスパライクで、2〜4択の道を選択しながらデッキを構築していきます。
ステージはチャプター形式でチャプター3までになります。チャプターごとに失ったハートは全回復してくれるというこの手のゲームには珍しい親切さもあります。
道中では新たなダイスを獲得したり、味方お供としてダイスを触れるセンチネルを入手したり、ショップなどがあります。またいわゆるレリックとなる星の祝福といった要素もあります。
一周のプレイは1時間前後になります。
最初は覚えることが多く時間かかるので1時間半ぐらいかかるかも
良かったところ
決して運ゲーではないダイス構築要素
ダイスは様々な種類がありますが、セーフ、バランス、リスキー、エピックの4種類に分かれています。
セーフダイスは六面全てが浄化面でデメリットはありませんがその分効果が弱く、逆にリスキーダイスは堕落面が多くリスクは大きいですが、その分浄化面の効果が強力になっています。
バランスダイスはその間ぐらいの性能で、エピックダイスはボスを倒したりランダムイベントで稀に手に入る特別で強力なダイスになっています。
どのダイスを取得していくかのバランスが非常に重要ですが、面白い要素としてショップやイベントなどでダイスの目を入手してダイスを自由にカスタマイズすることが出来ます。
入手したダイスの目は好きなところにセットすることができ、最初は6面中4面が堕落だったリスキーダイスもカスタマイズすることによって全ての目を浄化だけにすることも可能です。
また堕落を引いた時の対処法も多々あり、サイコロを振り直せるリロールや、堕落を浄化に変える反転、ダイスを使用せずに廃棄できるリバウンドなど数多の対抗手段が用意されています。
何も考えずに強力な効果に目が眩みリスキーダイスばかり取っていると辛いですが、上記のような対処用のダイスもバランス良く取得していくことで、強力なデッキを構築していくことが出来ます。
私はセーフダイスばかり取ってのノーリスク戦法が好き🎵
戦い方の全く違うプレイアブルキャラと豊富なスキル
このゲームではプレイアブルキャラは6人いますが、それぞれ全く違った戦い方になっています。
こういったゲームのキャラ格差は共通6:固有4ぐらいの割合だったりしますが、本作は共通2:固有8ぐらいの割合でダイスの能力がガラッと変わります。
初期キャラでもあるムーニィは堕落を反転させる反転や浄化ダイスの値をプラスする強化というわかりやすい能力を持っていますが、自傷することで強力になるHP管理が重要なセラリウスや、浄化と堕落が50%の確率で発動する混乱というスキルを使う運要素が強めなアウストラなど、6人とも個性的です。
それぞれのキャラ専用のダイスも多数あり、ダイスの種類は何と750種類もあります。
そのキャラにしかないバフやデバフも多数あり、キャラを変えるだけで全く違った戦い方が楽しめ、更に同じキャラでも使用するダイスによって全く違った複数の戦い方が可能です。
同じキャラでも非常に沢山の戦法があります!
青を基調とした美しいゲームデザイン
ASTREAは世界観やデザインが美しく魅力的です。
使用するダイスは青いクリスタルのようにキラキラと輝いており、それらをコロコロ転がすだけでもアナログなボードゲームをプレイしているような楽しさがあります。
宇宙天体をモチーフとした世界観では、敵は邪悪な存在ではなく元々は清らかだった生物が堕落したせいで凶暴になっています。
そのため敵は倒すのではなく、赤黒く堕落した存在を浄化する(倒す)と元の青い綺麗な姿に戻るというゲームデザインもとても良かったです。。
音楽も世界観にマッチした綺麗な音楽で何回聴いても飽きない気持ちよさがありました。
気になったところ
専門用語が多く翻訳がやや分かりづらい
前述した通りキャラによって能力が数多あるので、最初はとにかく覚えることが多く大変でした。
能力説明も専門用語が多く、かつ翻訳の精度が若干低いので初めて見るダイスは理解できないものも多く、特にスレスパライクなゲームに慣れていないと苦労すると思います。
一度使えばなんとなく分かりますが、量が多く次から次へと新効果のものが登場してくるので、さまざまな効果を覚えるのがめんどくさいと思う人は向いていないかもしれません。
更に終盤になってくると一人の敵にバフやデバフが10個近くついていたりします。
浄化されるとダメージを反撃してくる棘デバフや◯回ダメージを受けると発動されるスキルなどもあるので、アクションを起こす際は確認や考慮をしないといけないことが多く、ぽんぽんとテンポ良いバトルという感じではありません。
細かいことは洒落せぇ!と思うタイプには不向きなゲームかな
まとめ
いかがだったでしょうか!
スレスパライクなゲームの中では世界観と音楽が頭一つ抜けて良かったです。
ゲームは割と簡単に真エンドまで行けたので慣れている人にとっては難易度はそこまで高くないと思います。
では難易度が低いから初心者にお勧めできるか、、というと覚えることが多く苦手な人は苦手そうなゲームでもあるので、やはりある程度デッキ構築をしたことがある人向けな気がします。
最近はデッキ構築ゲームを立て続けにやっていますが全然飽きないですね!
次は有名どころの『Vault of the Void』をプレイしたことがないので、セールになったらプレイしてみようと思っています。
ではまた、あすかでした〜!
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