こんにちは、あすかです!
先日ユニコーンオーバーロードをクリアしました。
いやー面白かったです!!ヴァニラウェア✖️王道ファンタジー✖️戦記物なんて面白くないわけないと思っていましたが、その期待は裏切られることなく非常に満足出来ました。
昔からシミュレーションRPGは大好きでオウガバトルやFFTなどはよくやっていましたが、それらの過去の名作達にも劣らない一作だったと思います。
特徴的な水彩画のような美しいグラフィック、戦略性の高いバトルシステムやお馴染みの飯テロシーンなどヴァニラウェアらしさがたくさん詰まったゲームでしたね。
近年のヴァニラウェアにハズレなし!
あすかの総合評価 | |
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満足度: | |
ストーリー・キャラ | |
世界観・デザイン | |
システム・UI | |
サウンド・BGM | |
グラフィック | |
ボリューム・やりこみ | |
プレイハード | Switch |
難易度/クリア時間 | TACTICAL/44時間 |
往年の名作SRPGにも劣らない新たな名作の誕生! |
作品概要
メーカー | アトラス✖️ヴァニラウェア |
発売日 | 2024年3月8日 |
価格 | ¥8,778 |
ジャンル | シミュレーションRPG |
対応機種 | Nintendo Switch / PlayStation®5 / PlayStation®4 / Xbox Series X|S |
アトラス✖️ヴァニラウェアが贈る超王道ストーリーのシミュレーションRPGです。ヴァニラウェアといえば十三機兵防衛圏やドラゴンズクラウン、オーディンスフィアなどの数々の名作を生み出している安心安定のメーカーですね。
特徴的な水彩画のような美しいグラフィックはファンタジー世界と相性がよく魅力的な世界観となっています。
キャラクターは全てフルボイスでキャラ同士の掛け合いも沢山あるので感情移入がしやすい点もとても良かったです。
戦闘は硬派な作りとなっており、本気で戦術を組もうとするとかなり細かく設定できます。
じゃあ難しいのでは。。と思うかもしれませんが4段階ある難易度選択や強力なフィールドアクションに使い放題のアイテムなどSPRG初心者でも楽しめるような救済措置もあるので、誰でも楽しめるような親切さも随所に感じました。
私は最後まで難易度ノーマルでやりましたが一度も全滅しませんでした。途中で難易度変更したくなかったので変えませんでしたが、SRPG経験者にはノーマルだと少し物足りないかもしれません。
歯応えある難易度を求める人はEXPERT(ハード)がおすすめ!
良かったところ
超王道のストーリー展開
ストーリーは非常に分かりやすい王道なものになっていました。最初は勢力が弱い主人公サイドが仲間を増やしながら徐々に力をつけていき悪の親玉を討つという単純明快なものになっています。
ゲームにおいて戦記物は、色々な国や人物が登場し,様々な思惑が交差することによる複雑さが物語の理解を妨げる場合が多いです。
それが魅力でもあるのですが、あまりに登場人物が多かったりすると混乱することもありますよね。
コイツ誰だっけ??となりがち
その点本作ではゲーム序盤から世界は全て巨大な悪の帝国が支配しており、各国を巡って帝国の支配から解放していくという誰でも分かりやすい王道の展開になっています。
そのストーリーは子供でも分かりやすい勧善懲悪ものなので、プレイしていてストーリーや展開にストレスは感じませんでした。
またアーカイブ機能もシンプルながら充実しており、途中で覚えていない単語や関係性が出てきたらすぐに検索して調べることもできます。
ストーリー上ではあまり触れられない背景や関係性も書いてあったりするので、読み物としても面白いです。
こういう世界観の解像度を高める機能は大好きです
戦略性,カスタマイズ性の高い戦闘
本作の1番の魅力はやはり戦闘です。
パーティは一つのユニットに最大5人まで組み込むことができ、戦闘は全てオートで行われます。
その戦略性の高さは事前のユニット配置や行動パターンを細かく設定できるところにあります。
兵種はオーソドックスな兵士や騎兵などからワーウルフやワイバーンナイトといったモンスター種まで、なんと全部で60種類以上もあります。
さらにリーダーにした兵種によってリーダー特性が発生したり、フィールド上で使用できるアクティブスキルなど非常に幅広く戦略を楽しめるものになっていました。
使いきれないほどの兵種の数にはびっくりしました
また戦闘は兵種ごとに得意不得意の相性があります。大盾を装備したホプリタイは物理攻撃主体の歩兵に強く、ウィザードの魔法攻撃に弱いといった具合です。
使用する兵種、ユニット配置や行動順序、スキル条件などを細かく設定することで自分の思い通りの戦闘を実現する様はシミュレーションRPGの醍醐味ですね!兵種✖️配置✖️スキルで組み合わせは無限大です。
試行錯誤した編成が思った通りに動く様は快感!
また今作の戦闘ですが戦闘前から結果が分かる仕様になっています。
この仕様は最初はSRPGとしてどうなの?と思っていましたが、途中でこれ無しでは成立しないとまで思いました。
というのも本作ですがキャラクターの回避率やガード率がかなり高めになっています。そのため一つの攻撃がヒットするかどうかで戦闘の結果が180℃変わることが多々あります。
そしてこの戦闘結果予測は別の戦闘やスキル、アイテム使用などを挟むことで毎回結果が変わる仕様になっています。
なので最初は結果が惨敗になっていても、何か別のアクションを挟んでもう一回見てみると圧勝に変わっていたりします。これは前述した一つの攻撃がミスするかどうかで結果が大きく変わるんですね。
ユニット配置を一つずらすだけでも結果は大きく変わるぞ
そのためこの結果予測システムがないと戦闘がかなり運によって左右されてしまい、難易度は跳ね上がっていたと思います。
このシステムがあることにより状況を見て敵にどのユニットをぶつけるかの戦略性が生まれています。
魅力的なキャラクター、グラフィック
ヴァニラウェアの作品はキャラクターデザインやグラフィックがとても魅力的です。
本作でもその魅力を十二分に発揮していました。水彩画風の淡いグラフィックはファンタジー世界ととても相性がよく、イベントシーンはフルボイスなこともありとても見応えがあります。
登場キャラクターもかなり多いのに一人一人しっかりとキャラが立っており、キャラクター同士の掛け合いなどのサブイベントも多数あるので、プレイを進めるにつれてキャラクターにどんどん愛着が湧いてきます。
編成をする上で戦術的に相性の良い兵種同士を組み合わせるのがゲーム的には正しいですが、仲の良いキャラクター同士を基準に編成していたのは私だけではないのでしょうか。
またヴァニラウェアといえば飯テロが有名です。見てるだけでお腹が空いてくる食事シーンは必見
明日の昼ごはんはハンバーグだな…。
止め時を見失う快適なシステム
私はSwitchでプレイしていましたが、ロード時間はほぼなくSwitchとの相性は最高でした。
操作性やコマンド入力の反応も申し分なく、いつでも出来るセーブやどこでも一瞬で移動できるファストトラベルなど、プレイしていてとにかくストレスフリーでした。
PS版と悩みましたが結果的にSwitchで大正解!
またプレイ時間の大半を占める戦闘ですが丸っとスキップできます。
前述していたように戦闘の結果は接触した時点で分かり、必ずその結果通りになります。
何故そういう結果になったのか知りたかったり、自分の設定した戦術がちゃんと機能しているか知りたい場合は当然内容を見た方がいいですが、分かりきっている結果はボタンひとつでスキップできるので非常に便利です。
戦闘が長くなりがちなSRPGというジャンルですが、スキップを多用すれば一つのミッションは5分以内に終わったりするのでとても快適でした。
物語後半の戦闘はほぼスキップしてたかも(汗)
あと少し魅力が欲しかったところ
今作は本当に丁寧に作られており、欠点らしい欠点はありませんでした!
なので他のレビューではイマイチなところも挙げていますが、今回はイマイチなところが無いほどの優等生だったので、こうだったらもっと良かったのにな〜と思うところを個人的希望を交えてレビューします。
もし次回作が出るなら期待するところ!
やや起伏の少ないストーリー展開
超王道ストーリーが単純明快で良いと言いましたが、裏を返せば物語は意外性が少なかったです。
各地には帝国に操られた人物がおり悪事を働いています。そこへ主人公一派がやってきて成敗し、その後操られている人物の支配の術を解いて仲間になるという流れの繰り返しになります。
それはそれで分かりやすいので好みの問題だとは思いますが、個人的にはせっかく戦記物であるならば裏切りや陰謀などのドロドロした展開や、まさか!と思うようなドンデン返しなどがあれば嬉しかったですね。
主要キャラクターの死など重い展開も少しは欲しかった
バリエーションの少ない戦闘
ミッションは基本的に殲滅戦のみです。敵を阻むバリケードや地雷などのフィールドギミックもアイテムとして多数あるのですが私は使うことはほぼありませんでした。
殲滅戦が基本の本作ではガンガン敵陣に攻めていく流れになるので、防衛系のアイテムの使い道がほぼないんですよね。
戦闘は基本突撃あるのみ!
例えば押し寄せる敵から時間内拠点を守り続ける防衛戦や、キャラクターを指定位置まで護衛するミッションなど、殲滅戦以外のミッションもあればワンパターンじゃなく、より楽しめたかなと思います。
印象に残るBGMがない
SRPGは名曲が多いという勝手な偏見があったのでBGMにも期待していましたが、印象に残るBGMは最後までありませんでした。
個人的に今作はここが一番残念…!
私の中でゲームの名作の条件として音楽が良いという部分が大きく占めているので、次作があればもう少しBGMに力を入れて欲しいと思いました。
まとめ
いかがだったでしょうか!
90年代の名作SRPGを彷彿とさせる作りながらも、システムやUI周りは現代に合わせて快適になっており、欠点のない非常に丁寧に作られた面白いゲームでした!
完全新作SRPGでここまで面白い作品が出てきたのは嬉しい限りですね。先日、全世界累計販売本数50万本を突破したというニュースもありユーザーにもかなり好評なようなので、是非ユニコーンオーバーロード2も制作してもらいたいと強く願うばかりです。
ではまた!あすかでした〜!