こんにちは、あすかです!
本日は『飢えた子羊』をクリアしたので感想及びレビューになります。
いやぁ……。騙されました!!!
なににって?この可愛らしいグラフィックにです。
前情報を全く見ずにプレイしたので、その見た目からギャルゲー要素強めかな?と思いきや、かなり重くメッセージ性の強いノベルゲームで想像以上に胸に響きましたね。
グロが苦手な人にはアウトなレベルの描写もあり、見た目とのギャップが中々強いゲームでした。
価格は¥1,200とお安くクリア自体も10時間弱でサクっとプレイでき、短いながらも心に残る作品でもあったので、耐性がある人にはオススメできるノベルゲーとなっています。
カニバ耐性がない人はやめておいた方がいいかも…。
あすかの総合評価 | |
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満足度: | |
ストーリー・キャラ | |
世界観・デザイン | |
システム・UI | |
サウンド・BGM | |
グラフィック | |
ボリューム・やりこみ | |
プレイハード | SteamDeck |
クリア時間 | 8時間 |
『食』というものに対して感謝せざるを得ない! |
作品概要
開発 | 零創遊戲 |
発売日 | 2024年4月23日 |
価格 | ¥1,200 |
ジャンル | ビジュアルノベル |
対応機種 | Steam |
中国のクリエイターが開発したビジュアルノベルです。
タイトルに飢えた子羊とあるとおり『飢餓』というものが作品の一つの大きなテーマになっています。
物語の舞台は中国の明朝末期崇禎五年(1632年)
「歳は大飢饉、人が人を食らう。」 —— 『明史 巻二三三 列伝第一二一』
物語の主な舞台は陝、晋、そして中原です。
当時、耕地整理が深刻化し国内外で問題が多発しており、さらに多くの災害が発生していました。
長年の大災害のあと、朝廷は過酷な政策を変えることなく、最終的に人々は飢餓で死に、反乱軍が各地で蜂起しました。
Steam公式より:https://store.steampowered.com/app/2593370/_/
飢饉により国が荒廃する中、朝廷だけは栄華を極めている。。
許せん!
全世界で80万本も売れており、Steamでも圧倒的に好評とユーザーから非常に評価されている作品でもあります。
そんな本作が今年10月に待望の日本語ボイスが追加され、ヒロインである満穂の声を釘宮理恵さんが担当したことでも話題になりました。
物語は人買いとして主人公・良と相棒の舌、そして売られる4人の娘たちの洛陽までの道のりを描いています。道中ではその可愛らしいビジュアルからは想像できないほどのエグい描写もあります。
ゲームはフローチャート式になっており、基本的には一本道です。
バッドエンドや分岐する箇所も解放条件が丁寧に示されているので、攻略情報などは見なくても全実績解除することは容易だと思います。
複雑な分岐要素などはないのでサクッと楽しめます!
良かったところ
テーマ性の強いストーリー
『飢え』というものを強烈に描いており、現代の日本に生きる我々には想像もできないほどの過酷な時代が実際にあったのだということを嫌でも考えさせられました。
物語は最初から最後まで飢えた人々が出てきます。パン一つを食べるためだけに家宝を売ったり、家族を身売りしたり、果ては人そのものを…と飢えによる負の連鎖は止まることを知りません。
そして飢餓状態になった人は悪魔にでもなれるということを残酷なほどに描いており、その生々しくも凄惨な描写はグロ耐性のある私でも思わずウッと唸ってしまいそうになるほどでした。
そこまで頻繁にグロシーンがあるわけではありませんが、強烈過ぎて印象に強く残ってます。。
また『飢え』というテーマのほかにヒロイン満穂の心境の変化が物語を通じて丁寧に描かれていました。
物語では序盤から満穂の葛藤が細かなところまで描写されていますが、一周目のプレイでは満穂がどういう気持ちでいるのか分からず、軽く読み飛ばしてしまうようなシーンも多いです。
しかし、一度クリアした後にもう一度プレイすると1周目では特に何も感じなかった場面でも満穂の気持ちが痛々しいほどに理解でき、とても切ない気持ちになれました。
あぁ…こんな風に思っていたんだろうな。としみじみ
かわいいビジュアル&ボイス
上記で書いたようにテーマは重く且つグロ要素もありますが、今風の可愛いビジュアルのおかげで受ける印象はだいぶマイルドになっています。
物語では満穂の他に3人の娘たちとも道中を共にしますが、この娘たちにも大分助けられました。
主人公と満穂のカプ要素もあり、時々イチャつくようなシーンでは砂漠の中のオアシスのように癒されます。(明確にイチャついているわけではありませんが)
またアップデートで追加された日本語ボイスとして釘宮理恵さんが担当していますが、相変わらずかわいい声ですね。
ただ興味本位で2周目は中国語ボイスでプレイしてみましたが、中国語の満穂の声も釘宮さんに負けず劣らず非常にかわいらしい声だったので、より本場の雰囲気でプレイしてみたい人は敢えて中国語ボイスでプレイするのもアリだと思います。
気になったところ
一部過激なシーンがある
いわゆるカニバリズムが強烈に描かれているので、この手のジャンルが苦手な人はキツイと思います。
一枚絵でめちゃくちゃグロい画像があるわけとかではなく、描写としてそういったシーンを丁寧に描いているので、視覚的なショッキング要素は少ないですが想像力豊かで耐性のない人は要注意です。
一部明らかな誤字脱字がある
一部日本語訳に明らかな誤字や脱字が見受けられました。
私がプレイ中に気づいただけでも3,4箇所ぐらいはありました。
ただ日本語ボイスでプレイする分には声はちゃんとしているので、プレイに支障は少ないと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか!
プレイ後の余韻がすごく、特に『食』に関して感謝の気持ちを抱く一作でした
カニバ描写がきついのでCS版で発売される可能性は薄いと思います。
10時間弱楽しめるとても良質なADV且つ、価格は¥1,200と非常にお求めやすくなっているので、興味のある方は是非プレイしてみて欲しい作品です。
ではまた!あすかでした〜!
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