
こんにちは、あすかです!
今回は詰みレビューシリーズ第三弾『The Messenger』の感想を書いていきます。
まず始めにひと言、めちゃくちゃよかったです!(雑)

ゲームの中盤まではザ・シンプル2Dアクションといった印象で、正直そこまで驚きはなかったものの、普通に楽しめていました。しかし中盤に差し掛かるとこのゲームの根底を覆すような大きな仕掛けが用意されています。
ストーリーや手触りのいい2Dアクションも面白かったですし、聴き心地の良いピコピコ8bit音楽も素晴らしく、インディーゲームとして大満足の一作でした。
すでに発売から7年近く経っているため、ネタバレ厳禁というほどではありませんが、中盤の大仕掛けについても触れていくので、何も見ずにプレイしたい方はここでバックを推奨します。

価格に似合わぬ満足感を与えてくれるのがインディーゲームのよいところですよね〜!
あすかの総合評価 | |
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満足度:82点 | |
ストーリー・キャラ | |
世界観・デザイン | |
システム・UI | |
サウンド・BGM | |
グラフィック | |
ボリューム・やりこみ | |
プレイハード | Steam |
クリア時間 | 9時間 |
作品概要

開発 | Sabotage Studio |
発売日 | 2018年8月30日 |
価格 | ¥1,980(Switch版) |
ジャンル | 2Dアクション、メトロイドヴァニア |
対応機種 | Nintendo Switch / PlayStation®4 / Steam / Xbox One |
ある日突然魔物の軍団に襲われた村に住んでいたひとりの若き忍者が、世界を救うため呪われた世界を駆け抜けるというストーリーの古典的な2Dアクションゲームです。
FC時代の古き良きアクションを彷彿とさせるような懐かしくも暖かいドット絵が魅力になっています。

まず、このゲームを語る前に『Sea of Stars』というRPGをご存知でしょうか。

本作と同じ開発会社から2023年に発売されたコマンドRPGで、クロノトリガーや聖剣伝説など往年の名作JRPGをオマージュとしたグラフィックやシステムは日本でも話題になりました。

私もリリース直後にプレイし、その面白さからすぐにファンになったのですが、実は『The Messenger』はそのSea of Starsの「未来の世界」が舞台となっています。

私が本作をプレイしてみようと思った一番の動機です!作品としてはこちらの方が古いのに、未来の世界として繋がっているんです。
とはいえ物語の直接的な繋がりはほとんどなく、あくまで世界観が同じという位置付けなので単体でも十分に楽しめます。しかし、Sea of Starsをプレイ済みの人にとっては非常にテンションが上がるシーンも多かったです。


見たことあるボスやダンジョンなども登場し感動しましたね〜!
アクションは非常に軽快でBGMがたまらない
基本となるアクションは通常攻撃と手裏剣投げ、ジャンプのみの非常にシンプルな操作となっています。

購入前の印象から複雑な操作は求めていなかったので、「こういうのでいいんだよ」という感じで、最後まで飽きも来ず気持ちよく遊べました。

シンプルだからこそ止め時ないやつね〜。
一応スキルツリーのような要素もあり、進行に応じて追加アクションが増えていきますが、操作が大幅に変わるような複雑な要素はありません。

メトロイドヴァニア定番の行けなかったところが進めるようになる追加アクション(滑空やグラップリングフック等)はゲーム進行と共に自然に入手していけるので、どこに行けばいいか迷ったりすることはほぼありませんでした。

探索に迷うタイプのゲームではなく、基本的に一本道です!
また、BGMはとてもよかったです。FC時代のロックマンを彷彿とさせるような8bitぴこぴこ音は現代のフルオーケストラ音源などとは全く違った魅力があります。

案の定サントラも買ってしまいました!
8bitと16bitを行き来する斬新な大仕掛け
私が冒頭で触れたゲームの根底から覆るような大きな仕掛けともいえるのが、「8bit(FC風)」の世界から「16bit(SFC風)」の世界に突入する展開です。

中盤までは8bitつまりFCと同じグラフィックで音楽も8bitのFC音源となっています。プレイ直後は当然それを受け入れて遊んでいたわけですが、中盤の大きなイベントで16bitつまりSFCの世界に行くことになります。

グラフィックの解像度や音楽の質も向上し、ゲームとしての進化をゲーム内で実感できる面白い演出となっていました。
設定としても8bitの世界が現在、16bitの世界が500年後という設定でリンクしており、ゲーム中はそれらの時代の壁を行き来することによって進めるギミックも豊富にあり、ゲームシステムとしても活かされており面白かったと思います。

私は事前情報を特に見ずにプレイしたので、この中盤の大仕掛けは非常に驚きました。(一応Steamのサイトには書いてあるんですけどね。)
メトロイドヴァニアとしてはイマイチ
アクションやBGMはいい一方でメトロイドヴァニアとしての評価はイマイチと言わざるを得ません。
その一番の理由としてはファストトラベルポイントやリスポーン地点の少なさによる移動時間の長さが挙げられます。

本作ではアクションがシンプルなお陰で敵との戦いで死ぬことはあまりありません。その代わりに落下死を筆頭にステージでの即死ギミックが非常に多いです。

特に後半はCelesteかと思うほど死にまくった。。。
落下やマグマによる即死をしたとしても、手前から復活できれば不満はないのですが、このゲームではリスポーン間隔がかなり遠く、一度死んでしまうとかなり前まで戻されることになります。
この点は本当にこのゲームを遊んでいて唯一の不満点と言っていいぐらいキツかったですね。普通よく死ぬポイント直前などにリスポーン地点があるのに、何故かめちゃくちゃ遠いんですよね。

他にも探索するほどのマップの拡張性もありませんし、収集要素としては特別なコインがありますがそれぐらいで、マップ探索は楽しさよりも移動の面倒さの方が優っていたと感じました。
コミカルなキャラクターたち
登場人物のキャラクター性が思っていた以上に強く、特に主人公の忍者がシリアスな顔で現代的な感性を披露してくるのが面白いです。
また、このゲームの主人公に並ぶもう一人の主人公といってもよい青いフードの店主がいるのですが、この人もとても魅力的なキャラです。

この店主は「Sea of Stars」でもクリア後の隠し要素の中で登場するのですが、メタ的な発言をする存在で最初は世界観とのミスマッチを感じます。 しかしそれにもちゃんと意味があり、ちゃんと納得のいく理由があります。(ここはぜひご自身で確かめてください)。
まとめ

いかがだったでしょうか!
気になりつつも『Sea of Stars』とはあまりに雰囲気が違うため、手を出せずにいた本作ですがクリアできてよかったです。

直接的な繋がりはなくとも、世界観の繋がりをしっかりと確認できるようなものだったので、特に「Sea of Stars」プレイ済みの人にはおすすめしたいゲームだと思います。
逆に本作をクリアして「Sea of Stars」を未プレイの方がいたら、絶対にプレイした方が良いですね。
本作でも登場したダンジョンやボスも共通のものがいるので、とても楽しめると思いますよ!

ではまた!あすかでした〜!
おまけ
今回した生成した画像。典型的なくのいちで非常に作りやすかったです。涼宮ハルヒとかゼロ魔の時代を思い起こさせる懐かしさのあるイラストですね。
