こんにちは、あすかです!
今回は先日クリアした『九日ナインソール』のクリア後感想及びレビューになります。
まず感想としてはかなり面白かったです!
今までプレイした2D横スクアクションの中でもトップレベルのクオリティの高さでした。
SEKIROをオマージュとした弾きをメインとした戦闘は高難易度ですが理不尽さはなく、最初はどうやって倒すんだと思うようなボスもプレイスキルの上達によって無傷で倒せるようになるゲームバランスは素晴らしかったです。
現在はSteamでしか配信されておらず、CS版では発売されていないのでイマイチ話題性に欠ける本作ですが、2D横スクアクション好きなら絶対ハマるオススメできる作品になっています。
全2Dアクション好きにプレイしてもらいたい!
あすかの総合評価 | |
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満足度: | |
ストーリー・キャラ | |
世界観・デザイン | |
システム・UI | |
サウンド・BGM | |
グラフィック | |
ボリューム・やりこみ | |
プレイ環境 | Steam |
難易度・クリア時間 | 難しい・20時間 |
難易度は高いが理不尽さはない絶妙なバランス |
作品概要
メーカー | RedCandleGames(台湾) |
発売日 | 2024年5月29日 |
価格 | ¥3,400 |
ジャンル | 2Dアクション,メトロイドヴァニア,ソウルライク |
対応機種 | Steam |
台湾のゲームメーカーが開発したメトロイドヴァニア風の2D横スクロールソウルライクアクションです。(長い)
上下左右に広がるマップ探索はストーリーが進行するにつれ新たな能力を獲得し行ける所が増えるようになる、いつものメトロイドヴァニアです。
戦闘では雑魚敵でも油断するとあっさりやられ、ボス戦では攻撃パターンを見極めるために何回も死にます。
死ぬとお金を落とし一度なら回収チャンスがあるところや、回数制限のある回復システム等はソウルライクの特徴があります。
戦闘はフロムソフトウェアのSEKIROに強く影響を受けており、弾き(パリィ)が重要な要素になっています。
敵の攻撃をタイミングよく弾くことでHPバーの下にある気が溜まり、呪符と呼ばれる特殊強攻撃が使用可能になります。
呪符は通常攻撃の何倍も威力があるぞ!
雑魚敵なら普通に殴っても戦えますが、ボス戦では弾きで気を溜め呪符で攻撃する流れが基本戦法となります。
世界観は道教+SF要素を組み合わせたタオパンクという独特な世界観で、中華圏の神話や思想を取り入れたサイバーパンクなSFになっています。
殺戮兵器や宇宙船などが出てくるところはSFですが、デザインやオブジェクトなどが古代中国風の造形になっているので、このゲームにしかない不思議な魅力があります。
SFと古代中国の混じった不思議な世界観ですね
良かったところ
手に汗握る激しい攻防
本作は戦闘がとにかく面白いです!
2Dアクションは数多くプレイしていますが、単純な戦闘だけなら一番面白かったと思います。
難易度はいわゆる死にゲーとなっており、ボス戦は一度で勝つことは難しく攻撃パターンを掴むまで何回もやられることになります。
弾きのタイミングを覚えるまで屍を積み上げる…
攻撃を弾くとクワァン!というドラを叩いたような音がするところも気持ちいいポイントです。
このドラの音のおかげでボスの猛攻を連続して弾くとクワァンクワァンクワァンと音が鳴り、音ゲーのようにタイミングが覚えやすいこともゲームプレイの一助になっていて良かったです。
また、通常の弾きの他に溜め弾きや空中弾きもあり、これらの弾きでないと対応出来ない攻撃もあるので、それら多様な攻撃を交えながらのボスの猛攻は慣れるまではかなり難しく感じます。
しかし、プレイの腕が上達してくると最初は苦戦していたボスも嘘のように全ての攻撃を弾きでいなせるようになり、ボスの猛攻を全て弾き返すゾーンに入ったような感覚はとても楽しかったです。
成長要素はスキルツリーがありますが、そこまで広いカスタマイズ性はなくレベルによるステータスアップなどもありません。
最大上限HPアップや回復数上限アップなどはありますが、逆に言えばそれぐらいで変な小細工は効かないので、自分自身が上手くなるしかないシビアな難易度はとても歯応えがありました。
SF色の強い先の気になるストーリー
ストーリーはSF色が強く、且つグロテスクな要素も多いです。
物語を簡単に説明すると、太陽人という主人公羿(げい)たちの種族は母星(蓬莱)がとある理由で壊滅の危機に遭った為、恒星間宇宙船に乗り母星を脱出することに。
その後地球を発見した太陽人は地球上に新崑崙と呼ばれる巨大なシェルターを建造し、地球人(猿人と呼ばれている)を実験動物のように扱い、非情な人体実験を行なっています。
種族の中で太陽と呼ばれる10人の最高責任者の一人でもあった羿(げい)は、とあることから追放され死にかけるも桃花村という村に住んでいる猿人の一人である軒軒という少年に命を助けられます。
物語冒頭ではその恩人である軒軒が村の生贄に選ばれ殺されそうになってしまいますが、寸前で助け出しそのままの勢いで残りの9人の太陽に復讐を誓うというストーリーになっています。
物語は終末論やディストピアな世界観などが入り混じったSFですが、そこに道教という思想が混じっており、単純なSFではないストーリーは新鮮で非常に面白かったです。
ローカライズもしっかりされているので分かりやすく、消化不良な点も全くないままエンディングまで迎えられました。
戦闘が面白いのは勿論ですがストーリーも先が気になる展開が続くので、SF好きな人にはかなり刺さるのではないでしょうか。
『三体』とかその辺が好きな人は絶対ハマると思います!
気になったところ
ストーリー導入の説明が少ない
上記の良かった点で挙げていたようなストーリーは物語を進める中で徐々にわかっていくのですが、これらの情報が最初はほぼ提示されていません。
その為2人目のボスぐらいまでは何が起こっていて、どういう状況なのかいまいちよく分かりませんでした。
今プレイしたら序盤のボスにも違う感じ方をしたはず
私が上記でした解説ぐらいであれば別に隠すような話ではなく、むしろ分かっていた方が最初からストーリーに入っていけるような気がするので、導入の掴みが弱く少々勿体なく感じました。
ファストトラベルが中盤まで解放されない
エリアごとにセーブポイントがあり最終的にはファストトラベルができるようになるのですが、FTが解放されるのは中盤でした。そのため序盤のエリア間は走って移動することになります。
メトロイドヴァニアなので当然探索要素もありますが、取り忘れの宝箱のために前のエリアに戻りたい時や、新しく行ける場所が増えていないか探し回る時も端から端まで走らないといけないのは少し面倒に感じました。
個人的には最初から開放されていても良かったような。
そのファストトラベルも拠点から各エリアへは飛べますが、各エリアから別のエリアには直接飛ぶことができず、一旦拠点を経由しないとファストトラベル出来ないという地味に使い勝手が悪い仕様でした。
まとめ
いかがだったでしょうか!
Steamでは圧倒的に好評と高い評価を得ていたので期待していましたが、期待を超える面白さを体験させてくれました!
特に戦闘は非常に面白く、真ラスボスに至っては倒すのに2時間以上かかりましたが、それでも全く苦にならずにむしろ倒した後もまだ戦っていたかったなと思うぐらい戦闘が楽しかったです。
冒頭でもお話ししましたがコンシューマ版が発売されていないので中々話題性の少ない本作ですが、ストーリーもアクションも本当によく出来ていたので、CS版発売時は全力で推そうと思っています。
この記事を読んだ人も是非プレイしてみてください!
ではまた!あすかでした〜!
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