あすかこんにちは、あすかです!
今回は『ドラゴンクエスト1&2(リメイク)』をクリアしたので、感想およびレビューになります。
まず率直な感想──
最高でした!!!
いやほんとにびっくり。期待のハードルを遥かに超えてきて、感動しました…。

最初に言っておきますが、私は重度のドラクエファンです。そのため、その補正がかなり強めな評価になっていることをご了承ください。
しかしそんな私でも本作に関しては発売前、全然テンションが上がっていなかったんですよ。発売一週間前くらいまでは本気で「あ、もう来週発売か。。」くらいの熱量でした。
というのも理由があって、ここ数年のドラクエ作品で心の底から感動した記憶がほぼなかったから。
ドラクエ11Sは満足でしたが、それ以降のドラゴンクエスト10オフライン(2022)、トレジャーズ(2022)、モンスターズ3(2023)、そしてドラクエ3リメイク。
ぶっちゃけ言うと、どれもそこそこ面白い止まりで、私が新作ドラクエに求めているような大きな感動はありませんでした。(ドラクエ10-Ver2はよかった)
そして、その直近のドラクエ3リメイクと見た目がほぼ同じに見えた本作への期待値は、正直かなり低めでした。
そんな中で発売されたドラクエ1&2リメイク。
ほんとーーーーーに面白かった。ありがとうスクエニ。これこそ私が求めていたドラクエ新作です。
具体的な内容はこのあと詳しく書いていきますが、最初に一言だけ。
本作のおかげで、再びドラクエの未来に期待を持てるようになりました。
あすかやっぱりドラクエが好きだなぁと心から思えたし、今後の天空シリーズリメイクや7リイマジンドにもめちゃくちゃ期待できます!
| あすかの総合評価 | |
|---|---|
| 満足度:95点 | |
| プレイハード | Switch2 |
| クリア時間 | 35時間 |
作品概要

| 開発 | スクウェア・エニックス |
| 発売日 | 2025年10月30日 |
| ジャンル | JRPG、ドラゴンクエスト |
日本人なら誰もが知る国民的RPG、『ドラゴンクエスト』シリーズの1と2をフルリメイクした作品になります。
従来のドラクエのリメイクやリマスターは基本的に「原作準拠」の姿勢が中心にありました。しかし今回の1&2リメイクは、その枠を大きく飛び越え、原作から大胆に手が加えられている点が最大の特徴です。

それもそのはずで、原作の1と2はFC版が最初で、その後SFCにリメイクされたものが最新バージョンという状態。今の基準からすると遊びやすさもゲーム体験も現代とは大きく差があります。
「あのドラクエ1・2を今さらリメイクして面白くなるのか?」と、多くの人が抱いたであろうこの疑問に対して、本作は真正面から挑み、純粋にレガシーなRPGとしての面白さで答えを叩きつけてきた印象です。
本記事を書く前に、ひと足先にクリアした1の感想は別記事でまとめています。時間ある人はあわせて読んでもらえると嬉しいです。

要約するとドラクエ1リメイクは、”レベル上げて物理で殴る”ではなく、装備や耐性、特技の組み合わせで難所を突破していくタイプの作品でした。巻物で強力な特技や呪文を拾うなど、探索が攻略に直結する作りで、敵の行動パターンを読みながら戦う必要もある。
そんな現代的な考えるRPGへと進化していたのが印象的でした。

同じ話をここで繰り返すのもナンセンスなので、この記事では前回触れられなかったリメイク部分(主にドラクエ2)を中心に感想を書いていきます。
あすかちなみに最初に言っておくと、1はほぼ手放しで絶賛したんですが、2ではいくつか気になる点もありました。ただ、それを補って余りある魅力がありましたけどね!
再構築されたストーリー
本作では、ドラクエ1・2のストーリーが原作から大きく加筆されており、ほぼ別物といえるほど新イベント・新キャラ・新展開が怒涛のように追加されています。
まず1・2共通で強く感じたのが、世界観のトーンがかなりシビアになっていることです。モンスターが明確に人に殺意を向け、平然と町を滅ぼし、命が軽く奪われる。

特に1は空気が重く、従来ドラクエのようなどこか甘い(ヌルい)雰囲気をあまり感じません。
これは作品によって塩梅が変わるのですが、この雰囲気は個人的にはかなり好みで、DQ7のような悲壮感の漂う雰囲気が好きな人には刺さると思います。

そして今作ではボイスが実装され、特に2ではサマルトリア王子とムーンブルク王女にしっかりとした人格と声が付きました。さらに原作では仲間にならなかったサマルトリア王女もパーティ入りし、旅は原作とは比べ物にならないほど賑やかになります。

その中でも、特に印象的だったのは、サマルとムーンのキャラ設定が明確になったこと。
サマル王子は有名なセリフ「いやーさがしましたよ」というセリフからマイペースな男、ムーン王女に至っては、故郷を滅ぼされて呪いで犬にされていたぐらいしかキャラが定まっていませんでした(漫画や小説のような二次創作系は一旦置いておきます)

しかし、今作では、
サマル → マイペースでノンデリだけど優しい王子
ムーン → 聡明でまとめ役。復讐の鬼という一面も
サマル王女 → 明るくしっかり者の妹キャラ
としっかりキャラが立っています。
そんな彼らと共する旅では、時には本音を語り合い、時には意見が対立し選択を迫られ、時には絆を再確認するなど、さまざまなイベントシーンが追加されており、これらは非常によかったです。

旅の中で描かれる悩みや葛藤、仲間として寄り添い合う姿など、いわゆる群像劇的な描き方がここまで前面に出るのは、ドラクエとしては珍しい手法だと思いました。

DQ2のメンバーは「主人公+仲間」ではなく、“三人そろって主人公”という印象が強かったので、この関係性が丁寧に描かれていたのはとても良かったですね。新たに加わるサマル王女も自然にパーティへ溶け込み、四人の物語としてしっかり成立していました。
さらに、ドラクエ2のサブタイトルでもある悪霊の神々(ベリアル・アトラス・バズズ)の扱い。

原作では唐突に出てくるだけの中ボスという印象でしたが、今作ではしっかり幹部ポジションとしてキャラが立っていて、それぞれに部下がいて暗躍したり、悪役ながらカッコいいと思える場面もありました。
あすか四天王(3人だけど)らしい存在感で、ここも大きなプラスでしたね。この3人以外に、モンスター側にも焦点を当てた新たな追加エピソードはどれも面白かったです!
一方で、賛否が分かれそうなのがローレシア王子(主人公)。
彼だけは従来どおり一切喋りません。「主人公は喋らない」というドラクエの美学も理解していますし、プレイヤーが投影できる存在であることもわかります。

ただね、昔のゲームならともかく、現代のフルボイスでここまでエモいイベントが追加されている中、ローレ王子だけ無言で突っ立っているのは、さすがに違和感が強かった。
サマル兄妹やムーンが、怒ったり笑ったり未来を語り合ったりしている横で、主人公だけ無言なのは、プレイヤーとして没入するというよりも、輪に入れてもらえていないような疎外感すら感じてしまったのが正直なところ。
ただここは人によると思います。私もXで軽く「ローレシア王子、喋ってほしかったな」と呟いただけで、「ドラクエ主人公に人格持たせろって言うやつうぜえええ」みたいなクソ引リプを頂いたので、ここは完全に宗教なんだと思います(笑)
ここのイベントめっっっちゃ良かったなぁ…。これだけでこの3人がすごい好きになった。
— あすか@ゲームブログ (@dokutsu_mamuru) November 5, 2025
絶対賛否でると思うけど、私的にはローレシア王子にも普通に人格持たせて声付けて欲しかったw pic.twitter.com/CxPRrUfdPo
とはいえ、ここまで関係性を丁寧に描いたうえで、選択肢が「はい」「いいえ」だけなのはやっぱり寂しいですね。しかも話の流れ的に「いいえ」を選ぶわけないだろって場面で選択肢が出るので、ちょっと無理があるように思えました。

伝統を守るか、今の演出に合わせてアップデートするか。その境界に立たされた結果、主人公の扱いだけは原作の枠組みを引きずっているように感じました。
戦闘について
先日の記事で絶賛したドラクエ1リメイクの難易度ですが、あの記事は想像以上に多くの方に読んでもらえ、色々な感想や意見を見ることができました。
あすかこの場を借りて読んでくださった方々、ありがとうございました!
まず1・2共通して言えるのは、ドラクエ3リメイクより確実に難易度が上がり、ダンジョンの歯応えも増していたということ。

私はドラクエ3の記事で「ダンジョンはフルマッピング付き・レベルアップ時の全回復・いつでもルーラ可能など、親切すぎて手応えが薄い」と書きましたが、この仕様は1&2でも同じです。
ただし本作では主に、敵の火力が高い、ダンジョンが広く長い、MP回復アイテムが有限、といった特徴のおかげで、むしろレベルアップ時の全回復がないとキツいほどの緊張感が生まれ、ダンジョン攻略は3より遥かに面白さが増していたと感じました。

1の戦闘バランスについては先刻の記事で語ったので、ここでは4人パーティになった2の戦闘について。
正直に言うと、1ほど戦略性はなく、従来のドラクエに近い難易度だったと思います。
つまりどういうことかと言うと、雑魚戦は範囲魔法や特技で雑に一掃し、ボスはバフを盛ったゴリラ(ローレシア王子)がぶん殴るというものです。

1では毎ターン命令させろで一手一手を考えていた私ですが、2では冒険の大半を「バッチリがんばれ」でゴリ押す戦闘スタイルになっていました。
いや、悪くないんですよ。雑魚戦はイオラやヒャダルコでまとめて一掃して、ボス戦では攻撃回復サポートの役割分担が完全に決まったルーティン戦法──これぞいつものドラクエ。安定の面白さです。

ただ、1で味わった「装備と特技を組み合わせて試行錯誤する戦闘」があまりにハマったせいで、2の戦闘は正直ちょっと物足りなさもあったというのが嘘偽りない私の正直な気持ちです。
とはいえ、前回の記事の反応を見る限り、この感覚はどうやらマイノリティっぽいんですよね。
私のXの相互さんは、私と近い嗜好の人が多いので分母が偏っていますが、世間一般では「1は調整が悪くて、2はバランスが良い」という意見も結構見かけます(私の主観です)。
ただ個人的には、「ボス戦はローレが殴り、ザコ戦は全体魔法特技で一掃」という戦法以外ほぼ不要だったのは、やっぱり少し物足りなかったです。
あすかただあのバランスは一人旅という特性だからこそ成し得たバランスだったのかなと。2を不満といいつつ「じゃあどうすれば満足だったのか」問われると上手く答えられないので結局はそういうこと。
鍵のかかった宝箱の存在
なんか不満ばかり書いていてアレなんですが、モヤモヤは全部書いておきたいタイプなので、ここも正直に書きます。すみません。
それが鍵のかかった宝箱が多すぎる問題。
ドラクエにおいて、冒険の途中でたびたび見かける鍵のかかった宝箱の存在。
街中やダンジョンで見かけるも一旦スルーし、いざ鍵を手に入れたら「何が入っているんだろう」とワクワクしながら開けに戻る瞬間。楽しいですよね。
でも本作はあまりにも多い。
しかも城の宝物庫みたいに特別感のある場所ならまだわかるけど、その辺のダンジョンのB4Fの端っことかにも平然と置いてある。いや、めんどくさいって!!

ただでさえ量が多くて場所を覚えるのも大変だし、鍵を入手した後も、トヘロスを唱えて長いダンジョンを往復するだけの作業になる。正直、楽しさより回収作業の面倒さが上回ってしまったんですよね。
種レベルのアイテムは鍵付きにしなくていいから、本当に重要なアイテムや強力な装備だけ、配置してほしいと思いました。
もしくは「鍵付き小箱」として持ち運びできるようにして、鍵を手に入れた瞬間にまとめて全部開けられる仕様とかいいんじゃないかなと。
あすか我ながら結構いいアイデアじゃないか?
あとどうしてもひとつ言いたかった不満。
これは完全に真エンドのネタバレになるので、未クリアの人は見ないでください。
真エンドのネタバレを含むので注意
すみません、これは完全に私の好みの問題なんですが、どうしても言いたい。
真ラスボスのマガシドー……あれはないだろ!!
一言で言うと、ださい。名前もダサいし、見た目がただの太ったシドー。
私の勝手な考察だと、ハーゴンを惑わせたり、最終的にシドーを取り込んだ“闇の意思”は、ドラクエ11の邪神の子なんじゃないかと思ってて。それはいいんですよ。11とも繋がっててエモいしね。
ただあの見た目・・・もう少しなんとかなりませんでしたかねぇ(泣)
シドーってドラクエのラスボスの中でもかなりデザインが好きで、ジェノシドーやゴア・ジェノシドーなど派生も含めて魅力的なのに、なぜそこからラプソーン方向に進化してしまったのか……。
悔しいです!!!!!
まとめ
あすかいかがだったでしょうか!
前回の記事で良いところを沢山書いてしまったので、今回は不満点が多く見えるかもしれませんが、実際はめちゃくちゃ面白かったです!前回と合わせて一つの感想だと思ってもらえれば幸いです。
そんなドラクエ1&2リメイクは、ドラクエ史の中でも大きな転換点になり得る作品だと感じました。

正直、リメイク3では「無難にまとめた結果、期待を超えてこなかったな……」というガッカリ感があったんですが、今回は本当に期待を超えてくれました。
久しぶりに「ドラクエおもしれー!!」って気持ちを、”新作で”強く感じさせてもらいました。
変わらないことが魅力でもあるドラクエシリーズですが、メインユーザーが30〜50代になりつつある今、ただ原作を模倣して綺麗に整えるだけでは通用しない時代に入ってきてるんだと思います。
この作品は、そこから一歩踏み出した“勇気ある再構築”だったと私は捉えました。
年明けに発売を控えている7リイマジンドや、おそらく開発中の天空シリーズリメイク、そして最新作の12など、数多くのドラクエプロダクトが現在も進行中だとは思います。
新しい挑戦には必ず批判がつきものですが、私は今回の1&2リメイクのように、世界観やシステムまで踏み込んでアップデートしようとする姿勢を心から応援したいです。
そして願わくば、ドラクエが再び若い世代にも浸透し、“国民的RPG”と呼ばれる日がもう一度戻ってきますように!
あすかではまた。あすかでした〜!
おまけ
ドラクエ女勇者風あすかちゃん。かなり雑だけど考えるの面倒になり採用



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