【エンダーマグノリア】真エンドまでクリアした感想【レビュー】

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アスカ

こんにちは、あすかです!

今回は先日クリアした『ENDER MAGNOLIA(エンダーマグノリア)』のクリア後レビュー及び感想になります。

まず「めちゃくちゃ面白かったです!2025年GOTY!!」…..と言いたいほど期待していたゲームだったのですが、正直なところ不満点もある普通の良作メトロイドヴァニアといった出来栄えでした。

造られた命の儚さを感じるディストピアな世界観繊細で美しいビジュアル、それらを引き立てる聴き心地の良いBGMなど、前作でも良かった部分は今作でも健在です。

一方で、レストポイントの減少によるマップ内の動線の悪さ一部雑なダメージ調整前作より薄まったストーリーとキャラクターなど気になる点も少なくありませんでした。

ゲーム全体として見れば間違いなく面白いし良い部分もたくさんありましたが、あの『エンダーリリィズの続編』という目で評価してしまうと期待していたハードルは越えられていなかったかなと個人的には感じました。

あすか

ハードル高すぎただけでゲームとしての完成度は普通に高いです!

あすかの総合評価
満足度
ストーリー・キャラ
世界観・デザイン
システム・UI
サウンド・BGM
グラフィック
ボリューム・やりこみ
プレイハード・難易度Steam・ノーマル
クリア時間13時間
高難易度2Dアクションの入門としては100点!

本記事ではゲーム内のスクショを含みます。(ネタバレはありません。)
また発売直後の感想のため、ここで記載する不満点はアプデで改善されている可能性があります。

目次

作品概要

開発Adglobe、 Live Wire Inc.
発売日2025年1月23日
価格¥3,278
ジャンル2Dアクション、メトロイドヴァニア
対応機種Nintendo Switch / PlayStation4/5 / Steam / Xbox Series X|S

2021年に発売した『エンダーリリィズ』の待望の続編です。

ダークファンタジーの儚い世界観、繊細で美しいビジュアルアート、そしてMiliが手掛ける音楽が魅力的で、日本国内でも多くのファンを生み出した前作エンダーリリィズの遺産をしっかりと受け継いでいます。

前作と同様にデスペナルティがない探索済みマップが色分けされるなど、高難易度2Dメトロヴァニアの中では易しく親切な作りとなっており、この手のジャンルに慣れていない人でも遊びやすい設計になっています。

歯応えありつつ絶妙なバランスのボス戦は熱い
あすか

メトロヴァニアに初挑戦する方にもおすすめできる作品です!

本作では『ENDER LILIES』で描かれた死の雨の災厄から数十年後の設定で、暴走する悲しき人工生命「ホムンクルス」によって滅びゆく魔法大国「煙の国」が舞台となっています。

ストーリーは前作から直接的な繋がりはないものの、世界観や設定は継承されています

世界は暗く陰鬱な雰囲気が漂う

そのため、前作をプレイした人には馴染みやすい世界観やファンサービスも用意されていますが、本作から始めるプレイヤーでも問題なく楽しめるストーリーになっています。

アスカ

実際、私も前作のストーリーはほとんど忘れていましたが、あまり影響ありませんでした。

戦闘面では前作はスキルは6つまでセット可能でしたが、今回は4つに変更されています。

その代わりに仲間(ホムンクルス)ごとにそれぞれ3種類のスキルが用意されており、合計30ものスキルを自由に組み合わせることでオリジナルコンボを作れる戦闘アクションは相変わらず面白かったです。

スキルはX,Y,B,RBに自由に付け替え可能

他にもスキル自体の強化要素やアクセサリーやレリックの数も2倍以上に増え、収集・成長要素も前作から大幅にボリュームアップしています。

アスカ

RPG的な楽しみも増しましたね!

良かったところ

儚くも美しい世界観と荘厳なビジュアル

『エンダーマグノリア』の世界観とビジュアルの美しさは、同ジャンルの中でもトップクラスの完成度だと思っています。終末的な風景やディストピアな雰囲気は儚さと不気味さを巧みに融合させています。

セリフが少なくTipsから考察することが多かった前作に比べ、今作では仲間がたくさん喋ってくれるようになり、ダークな世界観の割にそこまで重苦しい雰囲気にならなかったのも個人的にはよかったです。

ただのスタンド能力だった前作よりも『仲間感』が強い

特にホムンクルスを仲間に加える際に挿入されるムービーはとても見応えがあり、美しい映像と演出は物語への没入感を与えてくれました。短いムービーではありますが、それぞれ印象に残っています。

アスカ

みんな切ない過去があるのですよ。。。

美しいBGMが彩る世界

シリーズのもう一つの大きな魅力は、世界観と完全に調和した美しいBGMです。

ゲームやアニメなど様々なメディアに楽曲や歌詞を提供している『Mili』が引き続き担当しており、切ないピアノの旋律美しいボーカルの歌声が織りなす音楽は、儚い世界観が特徴のエンダーシリーズと完璧なマリアージュを奏でています。

もちろんサントラも購入しました!

有名どころではDeemoなどはMiliの楽曲が多いですね。

あすか

聴いたことある人も多いのではないでしょうか。

快適になったシステム周り

『エンダーマグノリア』では、探索の快適さが格段に向上しています。

前作に引き続き、探索済みのエリアはマップ上で自動で色分けされ、取り逃がしアイテムや隠し部屋の有無などは一目瞭然になっているため、マップ探索で迷うことはほとんどありません。

グレーになっている部屋は必ず何か見逃している

またメトロヴァニアではお馴染みの「新たな能力で行けるようになるポイント」は、必要なスキルと共に自動でマッピングされるようになりました。

必要スキルを入手したら???がスキル名になる

これにより、能力を獲得した後に「どこへ行けるようになったの?」と迷うことがなくなり、探索体験がさらにスムーズでストレスフリーなものとなっています。

あすか

あまりに便利すぎるのでアイテムや隠し部屋を発見した時の喜びは薄れた気がしますが、、、ここはバランスが難しいですね。

他には、前作では複数のスキルを組み合わせてようやく届くような入手が難しいアイテムもありましたが、今作ではストーリー進行で獲得するスキルを使うだけで簡単に回収できるようになりました。

もちろん前作でもできたスキルを使用した強引な突破もシリーズ独特の魅力です。

もう一つの大きな注目ポイントは、敵との接触ダメージが撤廃された点です。

敵に当たってもダメージなし!

これにより、敵を無視してマップを駆け抜けることが可能になり、探索のテンポが大幅に向上しました。

戦闘面では前作ではスキルに使用回数制限があり、残数を気にしながらの戦闘が若干億劫でしたが、こちらも撤廃され、単純なリキャスト時間が設けられるだけの使い放題なシステムになっていたこともよかったです。

気になったところ

動線とレストポイントの問題

探索は大幅に快適になった一方で、マップの動線については不満があります。

前作に比べてレストポイントが明らかに少なくなり、移動が煩雑に感じる場面が増えています。

紅き森はかなりだるかった。。アプデで修正済み。

敵の攻撃が苛烈な本作では、回復が尽きるギリギリの状態で次のレストポイントにたどり着くことが多々あります。

そのため、レストポイントに到達した際の達成感や安堵感は確かにありましたが、探索という観点では行きたい場所の近くにレストポイントがないケースも多く、移動がやや面倒に感じられました。

死にかけで新たなレストに辿り着く緊張感はGOOD

ショートカット開通要素もありますが、あまり効果的に感じる場面が少なく死に戻りの時間が長くなってしまう点もストレスでした。流石にボス戦近くにはレストがありますが、本作は道中で死ぬことも多いため、もう少しショートカットがあってもいいのかなと思います。

強敵連戦エリアなのに一番近いレストがここまで遠い
アスカ

レストポイントが多すぎても緊張感が薄れてしまうので、ミニ復活ポイントつくるとかね。

一部大雑把なダメージ調整

一部敵のダメージ設定が雑に感じる場面があります。

HPバーをご覧の通り、このHPを一撃で持っていかれる

上記のボスは一撃がデカい重タイプロボという脳内設定で理解できなくもないですが、一部の雑魚敵も異常なダメージを出してくることがあります。

理由として、本作ではダメージを受けた直後の無敵時間がほとんど存在しないため、連射攻撃設置型の持続攻撃で一瞬でHPが削られる場面がよく起こります。

あすか

動画ではクリア後のステータスなので結構耐えてますが、初めて訪れた時は4,5発で死んで「えっ??」となりました。

他にも序盤に登場する小さい・多い・硬い・高火力の四拍子そろったネズミがいましたが、この敵は速攻でアップデートにて弱体化されました。

即修正。やっぱりおかしかったよね。。

ボス戦の何度もやられる白熱した戦いは非常に面白いですが、道中の雑魚敵による理不尽死が前述した死に戻り時間の増大とも合わさり結構なストレスポイントでした。

ストーリーとキャラクターの薄味な印象

ストーリーはネタバレ無しなので深くは語りませんが、前作よりも分かりやすくなった反面、全体的に薄味な印象を受けました。

登場人物やNPCが増え仲間との会話機能も実装されたものの、一度仲間になった後は特に掘り下げもないので、思い入れを抱いたキャラも特になく。。

アスカ

ノラともいつの間にか絆が結ばれていた印象。

登場キャラ数に対してゲーム自体のボリュームがそこまでないので、各々のキャラクターがどうしても表面的にしか描ききれていなかったように思います。

キャラクターが増えた弊害かもしれない

主人公のライラックも「優しくてかわいい良い子」という好印象は終始あったんですが、最後までそれ以上でもそれ以下でもない個性が薄いキャラクターに感じられました。

ビジュアルは前作よりも好き

まとめ

アスカ

いかがだったでしょうか!

期待が大きかった分ぐちぐち書いてしまいましたが、ゲームとしては間違いなく面白く、自信を持って人に勧められる作品にはなっています。

ただ冒頭でもお話しした通り、いちメトロイドヴァニア作品としては十分に楽しめる内容でしたが、『エンダーリリィズ』の続編として見ると少し物足りなさを感じる作品でした。

それだけ前作の功績は偉大だったということ

一部の不満点、序盤のネズミの弱体化や紅の森の移動手段の改善などは発売一週間経たずにすでにアップデートで修正されているので、やはり一部ゲームバランスは悪かったのかなと思います。

本作単体でも十分に楽しめる作品ですが、個人的にはまず『エンダーリリィズ』をプレイして、世界観や設定への理解を深めてから遊んだ方がシリーズ全体を120%楽しむことができるのでオススメです。

気になる方はぜひ前作とセットで遊んでみてください!

あすか

ではまた。あすかでした〜!

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この記事を書いた人

ゲームが好きで好きでたまらなく、何かしらゲームを通して世の中と関わりたくなり2024.02にブログを開設しました。
攻略情報やレビュー、プレイ日記など幅広く記事を書いています🎵

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