こんにちは、あすかです。
先日、Switchでプレイしていた『OMORI』をグッドエンドでストーリークリアしました。
始めに言っておきます。ボロボロ泣きました。
比喩でも何でもなくいい大人が号泣ですよ!ゲームで涙を流したの久しぶりです。これを書いている今も余韻がすごくて正直この感情をブログで伝えられる気がしません。
情緒ぼろぼろにやられた…。余韻がすごいです。
前々から『OMORI』は気になっていましたが、「日本リスペクトの海外インディーゲー」ぐらいの認識でした。それがまさかここまで心揺さぶられるとは思いませんでしたね。
誰にでもお勧めできるような作品ではありませんが、願わくば一人でも多くの人にプレイしてもらいたいです。
あすかの総合評価 | |
---|---|
満足度: | |
ストーリー・キャラ | |
世界観・デザイン | |
システム・UI | |
サウンド・BGM | |
グラフィック | |
ボリューム・やりこみ | |
プレイハード | Swicth |
難易度・クリア時間 | 易しい・20時間 |
刺さる人には一生忘れられないゲームになること間違いなし |
作品概要
メーカー | OMOCAT(アメリカのインディーゲームスタジオ) |
発売日 | 2020年12月25日(PC) / 2022年6月17日(コンソール) |
ジャンル | アドベンチャーRPG |
対応機種 | Nintendo Switch / PlayStation®4 / Steam Xbox Series X|S / Xbox One / Windows / Mac |
アメリカのインディースタジオから発売されたアドベンチャーRPGです。『MOTHER』シリーズのようなカラフルなドット絵が特徴的で、開発者も日本の様々なゲームを意識して制作していることが示されています。
そのため海外のインディーゲームながらも日本人にとっては馴染み深いグラフィックやキャラクターで親しみやすく、洋ゲーならではの取っ付き辛さは全く感じません。
ゲームの内容としては物語の真相に迫っていくアドベンチャー+オーソドックスなコマンドRPGです。
ストーリーに心打たれたことは勿論ですが、あまり期待していなかったRPG要素においても、感情を利用した戦闘やスキル、収集要素などRPGとしても普通に楽しめるものとなっていました。
難しくはないのでRPG慣れていない人でもクリアできます!
OMORIを語る上で欠かせないのがそのストーリーです。ネタバレが致命的になってしまうので内容については今回は一切触れませんが、温かい世界の合間に時々不安になる描写や意味深なセリフが出てきます。
また主人公のオモリはゲーム序盤から何らかの精神的な問題を抱えているのは明らかであり、プレイヤーは友達との冒険を通じてその謎を少しずつ解き明かしていくことになります。
このように本作にはホラー要素がありますが、全体を通してみるとその割合はそれほど多くはありません。基本的にはカラフルでポップな冒険の中で、物語の核心に迫るような時に上記のような場面が出てきます。
プレイヤーをびっくりさせるようなジャンプスケア的な要素もほぼなく、精神的に不安になるようなじわじわとくるホラーが多いです。そのため本作では以下のような注意事項がありますので、プレイを考えている方はご注意下さい。
このゲームには鬱病・不安神経症・自殺の描写、及び、映像が激しく点滅する演出が含まれます。苦手な方・光過敏性発作の恐れがある方はプレイをお控えください。
良かったところ
感情をぐちゃぐちゃにされるストーリー
冒頭で伝えた通り、エンディングではボロボロ泣いちゃいました。
単純に感動したー!というものではなく、愛しさや怒り、やるせなさ、切なさなど様々な感情が複雑に絡まり合って情緒をぐちゃぐちゃにされます。
一切ネタバレ出来ないので伝えられないのがもどかしい
クリアしてすぐ色々な人の感想を見てみましたが、結構人によって感じ方が違っているようです。私には無い視え方や解釈をしていたり他の人の感想を見てるだけでも新たな発見がありました。
ストーリーは中盤以降ルートが大きく二つに分かれ、私がクリアしたルートではないルートの方で語られる真実や設定もあるみたいです。
私がクリアしたルートがグッドエンディングで、もう一つのルートは補完的な意味合いが強いようなので、OMORIを完全に楽しむならどちらのルートもプレイするべきですね。
この記事を書きながら現在2周目プレイ中です。
そんな絶賛のストーリーですが、序盤から中盤にかけての物語の核心に迫る前は冗長で突拍子もない展開も多いです。
それら一つ一つにも意味や伏線はあるのですが1周目は当然理解できないので、そこで「なんじゃこりゃ」と投げ出さずにぜひ最後までプレイしてもらいたいです。
序盤は展開やキャラクターの荒唐無稽さに割と困惑するかも
ハートフルなキャラクター
本作の一番の魅力はキャラクターたちにあります。
バジルを除き見た目も日本人チックです。一人一人キャラもしっかり立っていて、友達同士のやり取りも微笑ましくクリアした時にはみんなが私の大切な友人のようにも感じられました。
冒険の途中には様々なロケーションがあり、みんなで月を眺めたり、キャンプしたり、映画を見たりと色々なイベントがあります。
それらはストーリー進行上で必須ではなく、マップの特定のポイントごとにサブイベントとして発生するので、それらのポイントを探すのも冒険の楽しみの一つになります。
非常に多彩で美しいBGM
BGMが本当に素晴らしかったです!
インディーゲームながらBGMの数がとても多く、私はゲームをクリアしてすぐにサントラを購入しましたがその数はCD3枚分で180曲近くあります。
エリアによってBGMが変わるのは当然、エリア内での戦闘BGMも毎回違ったものになっています。戦闘BGMだけでも10種類近くあり、それら全てがエリアの雰囲気に沿って作られているのでBGMへの力のいれようはかなりのものです。
最初のエリア戦闘曲『Tussle Among Trees』。一発で心掴まれました
他にも美しく切ないピアノのBGMや明るいコミカルなBGM、音ゲーのような激しいBGMなどバリエーションも豊富でサントラだけでも大満足な出来栄えでした。
音楽を重視する私としては120点!!
RPGとしても十分に楽しい
戦闘はドラクエのようなオーソドックスなコマンドRPGになっています。
いらいら、にこにこ、しょんぼりという感情がジャンケンのような相性になっており、これらを戦闘中に使い分けて戦っていきます。
敵にも同じように感情があるので、相手の感情を操作したり相手の感情に合わせてこちらの感情を変えたりしながら上手く戦っていく様はRPGとしても中々楽しかったです。
装備品はそれぞれ武器とアクセサリーがあり、キャラクターごとのスキルも豊富にあります。
いわゆる戦士役や回復役など友達ごとにそれぞれある程度役割は決まっているので育成の自由度などはありませんが、逆に育成で悩むことはなく分かりやすかったです。
他にも行動した後に他の友達に追加行動をさせる「掛け合い」や、全員での強力な「一斉攻撃」などもあります。
まとめ
いかがだったでしょうか
最初は今のこのぐちゃぐちゃな自分の気持ちを文章でなんか伝えられない!と思っていましたが、兎にも角にもこの複雑な情緒をブログで発散出来てスッキリしました(笑) 思えばこういうやり場のない感情の発露場所としてブログ開設したのでした。
正直今回の記事で『OMORI』の魅力を10%も伝えられていないと思っていますが、こればかりは本当にプレイしてみて!!としか言えないですね。特に我々日本人にはとても馴染みやすく、感受性が豊かな人であれば絶対に心に残る一作になると思います。
かく言う私も「プレイした中で一番面白かったゲームは?」と問われたらエルデンリングやバルダーズゲート3が候補になってくると思いますが、「一番心に残ったゲームは?」と問われたら『OMORI』が間違いなくノミネートされることでしょう。
涙するゲームは長いゲーム歴でも数える程しか無いよ
もしプレイを考えている人がいれば何の前情報もなくフラットな気持ちでプレイしてみて下さい。矛盾していますが私の記事すら見ないでプレイして欲しいぐらいです。いわゆる泣きゲーのような泣くつもりでプレイするゲームでもないことも注意です。
しかしもし貴方が子供時代をとっくに過ぎ去った大人であり、子供同士の眩しすぎて深い影が堕ちるような友情の真相を知った時、私と同じような感情になることは間違い無いと思います。
ではまた!あすかでした。